うつ病診断の基準とは?私が経験した症状と診断までの道のり

うつ病

こんにちは、ハルです。

「うつ病の診断って、どんな基準で決まるんだろう?」

私が心療内科の診察室で初めて「うつ病」という診断を受けた時、正直なところ、その基準がよく分からずにいました。それまでの数ヶ月間、朝起きるのが辛くて、何をしても楽しくなくて、まるで心に重い石がのっているような感覚が続いていました。

「もしかして、これってうつ病なのかな?」と思いながらも、自分で判断するのは怖くて、ずっと一人で悩んでいたんです。もしあなたも同じような気持ちでこの記事を読んでくださっているなら、きっと私と同じような不安を抱えているのではないでしょうか。

【ご注意】
本記事は、うつ病を経験した当事者である私の体験談に基づいています。これは医療的な助言や診断を目的としたものではありません。もしご自身や大切な人に気になる症状がある場合は、必ず専門の医療機関にご相談ください。

うつ病診断の基準とは?私が経験した症状

うつ病の診断には、主に「DSM-5」という診断基準が使われています。これは、アメリカ精神医学会が定めた診断基準で、世界中の医療機関で参考にされています。

具体的には、以下のような症状が2週間以上続いている場合に、うつ病の可能性が検討されます:

・気分が落ち込んでいる、または何をしても楽しくない
・食欲の変化(食べ過ぎる、または食欲がない)
・睡眠の問題(眠れない、または寝すぎる)
・疲れやすさ、やる気のなさ
・集中力の低下、決断力の低下
・自分を責める気持ち、罪悪感
・死について考えることがある

私の場合、特に強く感じていたのは「朝起きるのが辛い」「何をしても楽しくない」「自分はダメな人間だ」という気持ちでした。離婚をきっかけに始まったこれらの症状が、2ヶ月以上続いていたんです。

でも、これらの症状が当てはまるからといって、必ずしもうつ病というわけではありません。診断は、医師が詳しい問診や検査を行った上で、総合的に判断されるものです。

私のうつ病診断までの道のり

2022年、離婚をきっかけに私の心は大きく揺れ動きました。最初は「一時的な落ち込み」だと思っていたんです。でも、月日が経つにつれて、朝起きるのが本当に辛くなって、布団から出るのに30分もかかるようになりました

それまで楽しんでいた読書も、映画鑑賞も、友達とのおしゃべりも、すべてが面白くなくなりました。何をしても心が動かない。まるで感情のスイッチが切れてしまったような感覚でした。

「これは普通の落ち込みじゃないかもしれない」と感じ始めたのは、症状が始まってから3ヶ月が経った頃でした。でも、「うつ病」という言葉を口に出すのは、とても怖かったんです。まるで自分が弱い人間であることを認めるような気がして、一人で抱え込んでいました。

家族や友人に相談することもできませんでした。「大丈夫?」と心配されるのが申し訳なくて、表面的には元気なふりを続けていたんです。でも、心の中では毎日が地獄のように辛くて、「このまま死んでしまった方が楽かもしれない」と考えることもありました。

心療内科を受診する決意

受診を決意したのは、症状が始まってから4ヶ月が経った頃でした。きっかけは、職場の同僚に「最近、元気ないね」と言われたことです。その時、「もう一人で頑張るのは限界だ」と感じました。

心療内科の予約を取るまでに、何度も電話をかけては切っていました。受診することへの罪悪感や、診断されることへの恐怖があったからです。でも、最終的に「このままでは何も変わらない」と思い、勇気を出して予約を取りました。

初診の日、診察室に入るまでに何度も「やめよう」と思いました。でも、医師の優しい声で「お疲れ様でした。よく来てくれましたね」と言われた瞬間、涙が止まらなくなりました。それまで一人で抱えていた苦しみを、初めて誰かに理解してもらえたような気がしたんです。

うつ病診断を受けて感じたこと

医師から「うつ病」という診断を受けた時、正直なところ複雑な気持ちでした。一方では「やっぱりそうだったんだ」という安堵感があり、もう一方では「本当にうつ病になってしまった」という絶望感もありました。

でも、医師の次の言葉が私の心を救ってくれました。「うつ病は、心の風邪のようなものです。適切な治療を受ければ、必ず良くなります。あなたは一人ではありません」

診断を受けてから、自分の苦しみに名前がついたことで、少しずつ気持ちが整理されていきました。それまでは「なぜこんなに辛いんだろう」「自分は弱い人間なんだ」と思い込んでいましたが、うつ病という病気の症状だと分かったことで、自分を責める気持ちが少し和らいだんです。

治療を始めてから1年が経った今、振り返ると、診断を受ける前の不安や恐怖は、とても自然な感情だったと思います。でも、診断を受けることで、適切な治療を受けられるようになり、少しずつ回復への道を歩むことができました

うつ病診断で大切なこと

うつ病の診断で最も大切なのは、一人で悩まないことです。私も最初は「自分で何とかしなければ」と思い込んでいましたが、それは間違いでした。

うつ病は、誰でもかかる可能性がある病気です。特別な人だけがかかるものではありません。そして、適切な治療を受ければ、必ず良くなります。完璧でなくても大丈夫です。少しずつで大丈夫です。

もし今、あなたが「この症状、もしかしてうつ病?」と感じているなら、ぜひ専門の医療機関に相談してみてください。一人で悩まなくても大丈夫です。あなたの苦しみは、必ず理解してくれる人がいます。

最後に、診断を迷っているあなたへ

うつ病の診断を受けてから1年が経ちました。今振り返ると、診断を受ける前の不安や恐怖は、とても自然な感情だったと思います。

「もしかしたらうつ病かもしれない」と感じているあなたは、決して一人ではありません。私も同じように悩んで、怖くて、一人で抱え込んでいました。でも、診断を受けることで、自分の苦しみに名前がつき、適切な治療を受けることができるようになりました。

もし今、あなたが「この症状、もしかしてうつ病?」と感じているなら、ぜひ専門の医療機関に相談してみてください。一人で悩まなくても大丈夫です。あなたの苦しみは、必ず理解してくれる人がいます。

あなただけではありません。一緒に、少しずつ前に進みましょう。

ハル

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