見逃さないで!うつ病の初期症状と行動チェックリスト

うつ病

こんにちは、ハルです。

私は3年ほど前、うつ病を患いました。

当時は、まさか自分がこんな病気になるなんて思ってもいませんでした。つらい気持ちを一人で抱え込み、気づけば心が動かなくなっていました。

今回は、そんな闘病経験を持つ当事者として、うつ病になると無意識にとってしまう行動、そして心の状態を振り返る簡単なセルフチェックについてお話ししたいと思います。

これは病気の診断テストではありませんが、ご自身の心の健康状態を見つめ直すきっかけにしてください。

【ご注意】
本記事は、うつ病を経験した当事者である私の体験談に基づいています。これは医療的な助言や診断を目的としたものではありません。もしご自身や大切な人に気になる症状がある場合は、必ず専門の医療機関にご相談ください。

理由もなく、身だしなみに無頓着になる

ある日、ふと気づいたら、鏡に映った自分の顔に驚きました。以前は毎朝ちゃんとメイクをして、髪も整えていたのに、いつの間にか、そんなことはどうでもよくなっていました。お風呂に入るのも面倒になり、同じスウェットを何日も着続けたこともあります。体を動かすエネルギーや、「どう思われるか」を気にする気力が、いつの間にか失われていたんです。

食欲がなくなり、体重が減る

うつ病になって、真っ先に体に現れたのが食欲の変化でした。ご飯の時間が近づいても「お腹が空かない」としか思えず、何か食べようとしても味が全くわからず、砂を噛んでいるようでした。

最初の1ヶ月で体重が5kgほど落ちたときは、「このままではまずい」と感じましたが、それでも食べる気力が湧いてきませんでした。ある日、コンビニのおにぎりを買ったのですが、一口食べて、それ以上は喉を通らなかったことを覚えています。逆に、ひどい不安に襲われたときは、無性に甘いものが食べたくなったり、チョコレートやポテチを一気に食べてしまうこともありました。

寝れなくなる

以前はベッドに入ればすぐに眠れたのに、ある時期から全く眠れなくなりました。一度寝ても、深夜の2時や3時に目が覚めてしまい、そこから朝まで眠れない日が続きました。

また、どんなに寝ても疲れがとれませんでした。ベッドから起き上がるのが本当に辛くて、休日も一日中、布団の中で過ごすことが増えました。

「こんなに寝ているのに、どうしてこんなに眠いんだろう?」

自分でも不思議でしたが、心も体もぐっすり休めていなかったんだと思います。

趣味や好きなことに興味をなくす

以前は、週末になるとカメラを持って出かけたり、好きなアイドルのライブに足を運んだりしていました。それが私の生きがいでもあったんです。

でも、うつ病になってからは、本当に何もかもが「気が乗らない」「面倒くさい」と感じるようになりました。ライブのチケットを取る気力も、カメラを構える気力も湧いてこないんです。

「昔はあんなに楽しかったのに、どうしてだろう?」

自分でも不思議でしたが、心から喜びや楽しみを感じる機能が、いつの間にか失われていたんだと思います。

人とのコミュニケーションを出来るだけ避ける

私は元々、人と話すのが好きなタイプでした。友達と会うと、くだらない話で何時間も盛り上がったり、新しいアイデアについて熱く語ったりしていました。

でも、うつ病になってからは、人と話すのが本当に怖くなりました。頭の中が霧がかかったようになって、うまく言葉が出てこないんです。

友達が一生懸命話しかけてくれても、「うん」「そうだね」と相槌を打つのが精一杯で、気の利いた冗談や、気のきいた返事なんて到底できませんでした。そのうち、友達からの連絡を返すのが億劫になり、気づけば一人でいる時間が増えていました。

集中力が続かず、ミスが増える

うつ病になる前の自分は、仕事でミスをすることはほとんどありませんでした。でも、病気になってからは、簡単な計算ミスや誤字脱字といった、信じられないようなミスを頻繁に繰り返すようになりました。

書類を読んでも内容が頭に入ってこず、簡単なメールの返信にも何時間もかかってしまう。朝、家を出るときに鍵を閉めたかどうかも思い出せなくなり、何度も戻って確認しました。

「どうしてこんな簡単なこともできないんだ…」

頭の中は常に霧がかかったようで、自分が情けなくてたまりませんでした。これは「頑張りが足りない」のではなく、脳がうまく働かず、頑張ることさえできない状態だったんだと思います。

無駄に悲観的になり、無意味に自分を責めて、傷つける

うつ病になって、一番つらかったのが、心の底から湧き上がってくる**「自分なんてダメだ」**という感情でした。

朝起きると、「どうして今日も生きてるんだろう」と、漠然とした絶望感に襲われました。仕事で小さなミスをしても、すべて自分のせいだと深く思い込んでしまい、「やっぱり自分は生きる価値がない人間だ」とまで考えるようになりました。

以前はそんなことを考えるタイプではなかったのに、まるで別人になったようでした。心に重い鎖が繋がれているようで、どんなにポジティブに考えようとしても、ネガティブな気持ちから抜け出すことができませんでした。

体の不調を訴えることが増える

うつ病の診断を受ける前、私はひどい頭痛と吐き気に悩まされていました。病院で検査を受けても、特に悪いところは見つかりません。医師からは「ストレスでしょう」と言われるだけでした。

慢性的な疲労感もあり、体が鉛のように重くて、朝起き上がることさえつらかったです。心と体が繋がっていることを、身をもって知りました。あのときは、心のSOSが体を通して現れていたのだと思います。

「死」について考えるようになる

うつ病の最もつらい症状の一つが、「漠然と死について考えるようになる」ことでした。

最初は「もう、生きていたくないな」と、ぼんやりと思うだけでした。でも、症状が重くなるにつれて、「どうやって死のうか」と具体的な方法を考えるようになり、それは単なる弱音ではなく、本当に切羽詰まった状態でした。

「どうしてそこまで思い詰めるの?」と聞かれても、うまく説明できませんでした。心に空いた穴を埋めることができず、ただひたすら、この苦しみから逃れたいと願っていたんだと思います。

もし、身近な人が冗談めかしてでもこの言葉を口にしたら、決して聞き流さないでほしいです。それは、心の底からのSOSです。

自分が、あの時に欲しかったもの

もし、あなたがこのブログを読みながら、いくつかの項目に「あ、自分もそうかも…」と感じたなら、どうか一人で抱え込まないでください。

あの時、私が自分自身にかけてあげたかった言葉を、あなたに贈ります。

自分を責めるのをやめたかった

当時の私は、どうしてこんな簡単なこともできないんだろうと、自分を責めてばかりいました。でも、それはあなたのせいではありません。心が風邪をひいているような状態なんです。まずは、自分を許してあげてください。

一人で抱え込まなくていい

私は誰にも話せず、孤独でした。でも、一人で頑張る必要なんてないんです。もしかしたら、あなたを理解してくれる人がそばにいるかもしれません。もし、それが難しくても、専門家という頼れる存在が必ずいます。

専門家に頼る勇気をもてばよかった

当時の私が、一番欲しかったのは、専門家につながるきっかけでした。「きっと話を聞いてもらうだけで、気持ちが楽になるかもしれない」と、自分自身にそっと声をかける勇気がほしかったんです。一歩踏み出すのは怖いかもしれませんが、それが回復への第一歩になります。

最後に

うつ病は、回復できる病気です。

もし、あなたが今、苦しんでいるなら、「あなたは一人じゃない」と伝えたいです。どうか、自分自身を大切にして、専門家の力を借りることも考えてみてください。

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