うつ病の人がとる行動10選|家族や友人が気づくポイント

うつ病

こんにちは、ハルです。

私は3年前、離婚をきっかけにうつ病を患いました

つらい気持ちを一人で抱え込み、気づけば心が動かなくなっていました。今回は、そんな当事者の私が、うつ病になると無意識にとってしまう行動についてお話ししたいと思います。

大切な人を支えるための、最初の一歩として、ぜひ読んでみてください。

【ご注意】 本記事は情報提供を目的としており、医療的な診断やアドバイスを意図したものではありません。もしご本人やご家族で気になる点がある場合は、必ず専門の医療機関にご相談ください。

うつ病の人がとる行動10選

うつ病は、体の不調として現れることも少なくありません。ここでは、心と体の両方で現れる代表的なサインを10個ご紹介します。

理由もなく、身だしなみに無頓着になる

以前は清潔感があったり、おしゃれを楽しんでいたりした人が、髪をとかさなかったり、同じ服を着続けたり、お風呂に入るのを面倒がるようになったりします。これは、体を動かすエネルギーや、「どう思われるか」を気にする気力が失われているサインかもしれません。

食欲がなくなり、体重が減る

うつ病の典型的な症状の一つです。ご飯の時間が近づいても「お腹が空かない」と言ったり、好きなものを用意してもあまり食べなかったりします。反対に、不安から過食に走るケースもあります。

睡眠のパターンが大きく変わる

寝つきが悪くなって何度も目が覚める、朝早くに目が覚めてしまう、一日中眠いのにぐっすり眠れないなど、睡眠の質が著しく低下します。逆に、何もする気が起きず、一日中寝ているような状態になることもあります。

趣味や好きなことに興味をなくす

以前はあんなに熱中していた趣味や、楽しみにしていた外出も、「気が乗らない」「面倒くさい」と言って避けるようになります。これは、喜びや楽しみを感じる心の機能が低下しているサインです。

口数が減り、会話が続かない

話しかけても「うん」「そうなんだ」といった相づちだけで、会話が広がりません。話すことが億劫になったり、頭がうまく働かず、言葉が出てこなかったりすることがあります。また、冗談やユーモアに反応できなくなることも。

集中力が続かず、ミスが増える

簡単なことでも決断に時間がかかったり、仕事や家事で信じられないようなミスを繰り返したりします。これは、脳の機能が低下し、考える力や集中力が落ちているからです。「頑張りが足りない」のではなく、頑張れない状態になっているのです。

理由もなく悲観的になり、自分を責める

「私なんてダメだ」「生きていても意味がない」といった否定的な言葉を口にするようになります。些細な失敗でも、すべて自分のせいだと深く思い込んでしまうことがあります。

引きこもり、人との交流を避ける

友人からの誘いを断り続けたり、家族との団らんを避けたりして、自分の部屋に閉じこもりがちになります。これは、人と会うことや話すこと自体に大きなエネルギーが必要になり、それが苦痛に感じられるためです。

体の不調を訴えることが増える

頭痛や肩こり、めまい、慢性的な疲労感など、病院に行っても原因がわからない身体の不調を訴えることがあります。これは、心のSOSが体を通して現れている状態です。

「死にたい」と口にする

最も重いサインです。これは単なる比喩や弱音ではなく、本当に切羽詰まっている状態です。たとえ冗談のように聞こえても、この言葉を聞き流してはいけません。

もし「あれ?」と思ったら、どうすればいい?

もし、今回挙げた行動に当てはまるものがあったとしても、決して焦らないでください。

何よりも大切なのは、「あなたの存在を否定しないこと」です。

  • まずは、ただ話を聞いてあげる
    • 説教をしたり、「頑張れ」と励ましたりするのは逆効果になることがあります。ただ「最近、どう?」と優しく尋ね、話を聞く姿勢を見せるだけで、相手は安心できるかもしれません。
  • 責めない
    • 「どうしてちゃんとできないの?」「前は平気だったじゃない」といった言葉は、本人の苦しみをさらに深くしてしまいます。
  • 専門家への相談を優しく促す
    • 「一度、専門の人に話を聞いてもらうだけでも、気持ちが楽になるかもしれないよ」と、あくまで選択肢の一つとして、病院やカウンセリングを勧めてみましょう。

最後に

うつ病は、心のエネルギーが枯渇してしまった状態です。

今日お伝えしたサインに気づいてあげることは、その枯渇に気づいて、「今は休んでいいんだよ」と伝えてあげるチャンスです。

あなたの気づきが、大切な人を守るきっかけになりますように。

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